キラキラネームとは何か?意味と気になる由来を徹底解説!

2000年以降、キラキラネームが若い世代で流行しています。嘘のような本当の話で、「王子様(おうじさま)」や「黄熊(ぷう)」と名付けられた子どもたちが実在するようです。
とはいえ、改めて、キラキラネームとは何なのでしょうか?
この記事では、キラキラネームの意味と由来について解説しています。キラキラネームに関する基本的な知識を得たい人たちの参考になれば幸いです。
【この記事を読んで得られること】
- キラキラネームの意味と由来がわかる。
- キラキラネームの具体例がわかる。
目次
キラキラネームとは何か?

キラキラネームとは、通常では用いられることのない漢字の読み方や当て字によって付けられた名前のことを意味しています。ただ、社会の常識は時の経過にしたがって変わっていきます。すなわち、現時点では馴染みのない名前であったとしても、未来では違和感のない自然なものとして認識される可能性があるわけです。
とはいえ、日常生活に支障を及ぼすような名前は本人からすれば受け入れがたいものだと思います。その意味では、キラキラネームが問題視されるのは、「名付ける人の想像力」を問うているのかもしれません。
なお、キラキラネームの対義語として、しわしわネームという言葉もあります。
キラキラネームの由来

キラキラネームという名称は一体、何から生まれたのでしょうか?
朱穎(2014)の『キラキラネームから見た日本人の命名文化の変化』という論文には、キラキラネームの由来は、2000年に開設された赤ちゃんの命名支援サイト「キラキラname」であると記述されています。
元々は「DQNネーム」という単語が使われていましたが、大手メディアで扱う際に、常識を逸脱した人や非常識人を意味する「DQN」が差別的な表現であることに加えて、「珍しい名前=非常識」と必ずしも断定できないので、現在ではキラキラネームと表記されるようになったと考えられます。
どんな名前が付けられているのか?

それでは、キラキラネームの具体例として、実際にどんな名前が付けられているのでしょうか?
ここでは、テレビなどで紹介されていることから実在すると推定されるキラキラネームを紹介していきます。なお、便宜上、生物学的な男女という分け方で記述しています。
男の子のキラキラネーム
【男の子のキラキラネーム】
- 王子様(おうじさま)
- 大心(だいむ)
- 摩萌峡(まほと)
- 黄熊(ぷう)
- 皇帝(かいざー)
- 輝星(べが、だいや)
- 翔馬(ぺがさす)
- 男(あだむ)
- 頼音(らいおん)
- 匠音(しょーん)
- 澄海(すかい)
- 心羽(しんば)
- 甲子園(こうしえん)
- 笑福(えふ)
- 銀士(ぎんじ)
- 勸玄(かんげん)
- 蓮音(れんおん)
- 珠丸(じゅまる)
- 玄兎(げんと)
- 我流(がりゅう)
- スペンサー
- 流空(いりあ)
- 鷹来(たから)
- 本気(まじ)
女の子のキラキラネーム
【女の子のキラキラネーム】
- 星知(せしる)
- 敢為(いさな)
- 紗衣奈(しゃいな)
- 美唯麻(みいま)
- 月虹(るな)
- 今鹿(なうしか)
- 奏夢(りずむ)
- 夢姫(ぷりん、ゆらり)
- 桃花(ぴんく)
- 紗音瑠(しゃねる)
- プリンセスキャンディ
- 星波(せいな)
- 空遥(そなた)
- 弥安(びあん)
- 愛紗(あいしゃ)
- 愛流(あいる)
- 空詩(らら)
- 伽羅(きゃら)
- 雅楽(うた)
- 宝冠(ティアラ)
- 苺苺苺(まりなる)
- 愛夜姫(あげは)
- 星七(てぃな)
- 愛姫(らぶき)
- 絆(ばん)
キラキラネームは必ずしもネガティブなものではない
キラキラネームは過去に類例のないものばかりですが、必ずしもネガティブなものではありません。なかには、親の願いが表現された素敵な名前もたくさんあります。
したがって、「キラキラネーム=非常識で無責任なもの」と決めつけるのではなく、あくまでも本人の意思や気持ちを尊重することが大切なのではないでしょうか?
もちろん、日常生活に支障をきたすような命名は避けるべきだと思います。その判断基準を設定するのは理屈としては難しいと言わざるを得ませんが、「自分と周囲にいる人たちが学校で、その名前を呼ばれても恥ずかしくないもの」を考えることがヒントになるかもしれません。
いずれにしても、名前は人間の一生を冠するものです。子どもの幸せな未来のために、考えられることのすべてを懸けて、名付けてあげましょう。